この記事では、3歳くらいの小さいお子様と一緒にクレヨンで花火のひっかき絵を描く方法をご紹介しています。
絵本『くれよんのくろくん』に出てくる花火はとっても素敵ですよね。
実際やる時に必要な画材や描くときのポイントも合わせてご紹介しているので、お子様とやってみるときの参考になれば嬉しいです。
『くれよんのくろくん』に出てくる花火の絵はひっかき絵
『くれよんのくろくん』に出てきた黒いクレヨンを使ったお絵描きをしたい!
そんなお子さんの希望を叶えてあげたいと思った時に、色々な失敗をしないようあらかじめどんな準備をすればいいかご紹介します。
『くれよんのくろくん』はくろくんが大活躍するお話し
3歳頃におすすめの絵本でよく紹介されている『くれよんのくろくん』。
『くれよんのくろくん』シリーズの第1作目の作品です。
読んだ後は、思わずクレヨンでお絵かきがしたくなります。
多くの方に読まれていると思いますので、みなさん内容もご存知かもしれません。
新しいクレヨンたちが、真っ白な画用紙を見つけて、みんなそれぞれ色とりどりの絵を描いていきます。
でも、きれいな色のクレヨンたちにくろくんは仲間はずれにされてしまいます。
自分は、空や大地を描けなければ、緑の木々やきれいなお花も描けないと自信を無くして、元気がないくろくん。
そんなくろくんを励ますシャープペンのお兄さん。
シャープペンのお兄さんはくろくんが大活躍できるとっておきの花火を描く方法を教えてくれます。
夜の花火の絵を描くということは、夜空を描く黒がないとできません。
くろくんがいないとできない花火の絵にみんな大喜びで、くろくんも自信を取り戻す姿を見て、読んでいるこちらも嬉しくなります。
くろくんが活躍した花火の絵は『ひっかき絵』
シャープペンのお兄さんが教えてくれた、くろくんが活躍できるとっておきの方法というのが、いわゆるひっかき絵、スクラッチアートだったんです。
「黒く塗った後に、細い棒でひっかいて描く技法」を『スクラッチアート』と言います。
スクラッチアートとは、アメリカをはじめとする海外で大ブームの新しいお絵描き。
黒いスクラッチ面を専用ペンで削ると、キラキラ光るホログラムの線や、美しい色の線が出てきます。
スクラッチアートはおうちにあるもので簡単にできるので、外遊びができないときにおすすめです。
最近本屋さんでは、スクラッチアートのコーナーができるほど、人気です。
大人もハマるスクラッチアートの世界
細いペンで削ると、あら不思議。
真っ黒な紙から綺麗な色の線が出てきて、完成した時には色鮮やかな絵が浮かんできます。
そんなスクラッチアートの魅力は、子供だけではなく大人もハマってしまいますね。
最近ではダイソーなどの100円ショップでも簡単に買うことができます。
本格的にやりたいというお子様には、ディズニーやすみっコぐらし、ドラえもん、ポケモンなどなどキャクターものも豊富にあります。
大人向けのものは、「心が安らぐ」「自律神経を整える」「脳活・脳トレ」になるということで人気のようです。
なんだかやりたくなってきますね。
これを、小さい幼児でも楽しくできる方法を、『くれよんのくろくん』では教えてくれているのです。
『くれよんのくろくん』花火の絵で準備するもの
それでは、実際に『くれよんのくろくん』の花火の絵のようなひっかき絵をおうちでやる場合に準備するものをご紹介します。
- 白い画用紙
- クレヨン
- 竹串やつまようじなどひっかくもの
- 新聞紙(あれば)
だいたいおうちにありそうなもので、すぐにできます。
結構思い立ったらすぐできます。
準備するもの①白い画用紙
紙は、100円ショップで売っているような白い画用紙で充分です。
ただし、おえかき帳の紙のような薄い用紙でやると、黒く塗りつぶすときにぐしゃっとなりやすいので、できるだけ厚めの画用紙がおすすめです。
また、全体を黒く塗りつぶすので、なるべく大きすぎないサイズが良いと思います。
塗りつぶすのに結構時間がかかるので、大きすぎると飽きてしまう恐れがあります。
(我が家の子供たちは何回もやったことがありますが、欲張って大きい画用紙でやったら黒く塗りつぶすのにお手上げでした。)
大きめサイズの画用紙がすでにある場合は、お子さんに合った大きさに切るのもありです。
準備するもの②クレヨン
家にあるクレヨンでいいのですが、できれば柔らかいクレヨンがおすすめです。
ひっかき絵をする場合、線を描くよりも面を塗る作業の方が多いので、面を塗るのに向いている柔らかめのクレヨンが適しています。
おすすめは「サクラクレパス」です。
図のように、クレヨンは硬めで線を描くのに向いてますが、クレパスの方が面を描くのに適しています。
サクラクレパスは太くて柔らかいので、幼児が広い面を塗る時でも折れずに塗りやすいと感じます。
サクラクレパスが家になくて普通のクレヨンでやる場合は、塗る時にお手伝いするといいかもしれません。
準備するもの③竹串やつまようじ
絵本「くれよんのくろくん」と同じくシャープぺんでやってもいいですが、小さいお子様は力加減を調整するのが難しいので、細い芯が出てくる部分が折れてしまう可能性があります。
代わりに、竹串やつまようじであれば、細くてきれいな線が描きやすいです。
また、先端が尖っているものをお子さんに使わせるのが怖いという場合は、割り箸の角を使えば代用できます。
お子さんの状況に応じて準備してみてください。
準備するもの④新聞紙(あれば)
おうちに新聞紙やいらない広告などがあれば、作業する画用紙の下に敷いてやってもらうのがおすすめです。
何回もやってわかったのが、ひっかいた後にクレヨンのカスが大量に出ることです。
また、クレヨンがテーブルなどにつくときれいに落とすのが大変だったりするので、そのためにも何か下に敷いておいた方が後が楽です。
実際に『くれよんのくろくん』と同じ方法で花火を描いてみよう
準備ができたら、早速ひっかき絵(スクラッチアート)をやってみましょう。
- 全体を黒以外の色々な色で塗りつぶす
- 上から黒いクレヨンで全体を塗りつぶす
- 竹串などでひっかいて花火を描く
とにかく塗りつぶす作業が続きますので、お子さんよりもパパママの作業量も必要です。
ひっかき絵のやり方①全面をいろんな色で塗りつぶす
まずは、黒い面の下に隠れている、カラフルな面から仕上げていきます。
全面が、隙間なく塗りつぶされるように好きなように描きます。
できるだけ明るい色、様々な色を点在させると後で削った時に綺麗な発色となります。
こんな感じで充分です。
ただいろんな色を適当に塗っていくのでもいいですが、それだと結構大変です。
まずは、普通にお絵かきをして、その絵を元に色を塗っていくと、どこに何色を塗ろうかという迷いが減って、塗りやすくなります。
下の面ではとにかく明るい色を選んで、色を散らす。
ひっかき絵のやり方②全面を上から黒いクレヨンで塗りつぶす
カラフルに塗りつぶすことができたら、次は上から黒いクレヨンで塗りつぶしていきます。
なるべく下のカラフルな面が見えないくらいしっかり塗りつぶしましょう。
しかし!
やってみると全面をクレヨンで塗るのって、結構大変です。
柔らかめのクレヨンだと、滑らかで塗りやすいので、やはりサクラクレパスのようなクレヨンがおすすめです。
手が汚れても気にしないようでしたら、塗り終わった後に、指でこするとムラがなくなります。
まだまだ透けて色が見えてますが、これが精いっぱいでした。
この黒く塗る作業がかなり根気が入ります。
必要であれば手伝ってあげて、なるべく下の面の色が見えないように塗っていきます。
この大変さがあるからこそ、スクラッチしてできたキレイな絵に、すっかり魅了されてしまいます。
手順③竹串でひっかいて花火を描く
黒くぬれたら、最後花火の絵になるように竹串で描いていきます。
細かい線でも、大胆な線でも、とってもキレイに発色して、楽しいです。
『くれよんのくろくん』のように、花火を描くのも、きれいに仕上がります。
ママの花火のお手本を見ながら、まずは花火を描いてみる。
そのうち、「スクラッチ」が楽しくなってきて、花火ではなく大胆な線をたくさん描いていました。
なんだか、ぐしゃぐしゃですが、本人は大満足の笑顔。
またやりたい!と言って喜んでいたので、雨が続いたり猛暑で外遊びができないときにはぴったりの遊びです。
小さな紙を使って、スクラッチアートでメッセージカードを作っても、素敵ですね。
このひっかき絵は、黒いクレヨンをたくさん使います。かなり減りますのでご注意ください。
絵本でも、最後に出てくるくろくんはかなり短くなっています。
実際に我が家の黒のクレヨンも、最終的に半分ほどの短さになってしまいました。
それでも満足そうな子供の笑顔を見れば、親も満足です。
まとめ|『くれよんのくろくん』の花火は実際にやってもきれい
雨の日におでかけができないと、子供たちはおうち遊びに飽きてしまって、ママが何か新鮮な遊びを考えなけれならないということになります。
そんな時に『くれよんのくろくん』の花火のひっかき絵はぴったりです。
- 白い画用紙
- クレヨン
- 竹串やつまようじなどひっかくもの
- 新聞紙(あれば)
最後に、クレヨンでするスクラッチアートのポイントをまとめておきます。
- 柔らかいクレヨンを使う
- 下絵は明るい色で塗る
- 画用紙はあまり大きくない方が良い
- 新聞紙などを下に敷いてやる
遊びに飽きて困ったときは、ぜひやってみてください。
大人もびっくりするくらい、きれいな絵ができて、楽しいですよ!
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