この記事では「なんでクリスマスにサンタさんはくるの?」の子供に聞かれてドギマギしたので、徹底的に調べたことをまとめています。
「なんでサンタクロースっていう名前なの?」「なんでサンタさんは赤い服を着ているの?」なんでなんでの嵐は、止まることを知りません。
実は、サンタクロースにまつわる伝承や伝説には、面白いものがたくさんあるので、大人でも「知らなかった!」とびっくりします。
この記事を読めば、お子様にサンタクロースのことを簡単に説明できるだけでなく、「ソリをひいてるトナカイにはみんな名前があるんだよ」など、サンタさんのお話が楽しいお話に広がりますよ。
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なぜサンタクロースはクリスマスに来るのか
我々が住む日本でクリスマスをお祝いするようになったのはいつからでしょうか。
実は、大正天皇が亡くなり、1927年から1947年12月25日が休日となりました。
アメリカでも盛んになっていたクリスマスにサンタクロースがプレゼントを配るという慣習が、日本でも話題になってきた時期です。
ちょうど12月25日が休日になったことで、家族でお祝いがしやすくなり、日本でクリスマスが定着しました。
クリスマスケーキやクリスマスプレゼント商戦も、休日だからこそ売り上げも上がるので、毎年のように盛り上がりますよね。
サンタクロースはそもそも誰がモデル?
サンタクロースは、聖ニコラオスがモデルだという説が一般的です。
聖ニコラオスは、4世紀ごろに、東ローマ帝国のミュラ(現在のトルコ)で司教をしていた人物です。
なぜこの人が、クリスマスにサンタクロースがプレゼントを配るというモデルになったのでしょうか。
プレゼントを靴下に入れる理由
聖ニコラオスは、数々の伝説を残しています。
- 無実の罪に問われた3人の死刑囚を救った。
- 貧さのあまり身売りしなければならない3人の娘の家族を救った。
- 子供を誘拐して商品にしていた肉屋で塩漬けになっていた7人の子供を復活させて助けた。
- 暴風を鎮めて、船から落ちて死んだ水夫をよみがえらせた。
このように、びっくりするような伝説がたくさんあります。
聖ニコラオスは、弱い者を救い、子供を助けた、庶民にとってはスーパーヒーローだったんですね。
その中で、サンタクロースの起源になったと言われる伝説が、「身売りしなければならない3人の娘」のおはなしです。
ニコラオスが司祭だったとき、財産を失って貧しくなったために、娘3人を身売りさせなければならなくなった商人の家がありました。
ニコラオスは、夜中にその家の窓から金貨を投げ入れます。
そのお金で、商人の家族は、娘を身売りさせることなく、娘たちをお嫁に出すことができました。
父親は大喜びで、誰がお金を投げ入れているのか見張っていると、ニコラオスがまた投げ入れているところを見つけ、涙を流して感謝しました。
ここで、家の中に投げ入れたお金が、たまたま暖炉の横に飾ってあった靴下に入ります。
このことから、サンタクロースのプレゼントは靴下に入れる習慣が生まれたと言われています。
現代のクリスマスでも、お部屋にクリスマスの靴下を飾っていると、かわいいですよね。
我が家も毎年子供たちは欲しいプレゼントを書いたサンタさんへの手紙を靴下に入れています。
サンタさんが煙突から入ってくる理由
サンタさんが煙突から入ってくるというイメージがついたのは、1823年にアメリカの新聞「センティネル紙」に無名で発表された詩によります。
『A Visit from St.Nicholas.(「サンタクロースがきた」別題「クリスマスの前の晩」)』は、フィンランドの言い伝えを詩にしたものです。
この詩の中で、サンタクロース(聖ニコラオス)は煙突から降りてきているのです。
なんとこの作品は、絵本としてインターネットの電子書籍で読めるんです!
※青空文庫なので、PDFファイルを開くと無料で読めます。
昔のサンタさんは、小人のようで、パイプ吸っていて、なんだか不思議な存在に見えますね。
サンタクロースという名前になった理由
聖ニコラオスは、教会では聖人(徳が高く、生き方の模範となるようなキリスト教徒)として扱われています。
そのため、世界各国にいるキリスト教徒が聖ニコラオスを自国の言葉で呼ぶことになります。
オランダ語で、聖ニコラオスは「シンタクラース」といいます。
聖ニコラオスの命日である12月6日に「シンタクラース祭」としてお祝いをする習慣が14世紀頃からありました。
それから17世期にオランダ人がアメリカへ渡った後、「シンタクラース」がなまって「サンタクロース」になったと言われています。
クリスマスプレゼントを持ったサンタさんが赤い服を着ている理由
サンタさんのイメージは、ふくよかな体つきで、真っ赤な服をきて、真っ白いひげが生えているおじさんのイメージをみなさん想像されます。
そのサンタさんのイメージ。
実は、コカ・コーラが広告でサンタクロースを使ったことで、爆発的にサンタさんのイメージが広がりました。
しかし、コカ・コーラのサンタさんにも、元々のモデルがいるはずです。
シンタクラースが赤い服を着ていた
そもそもサンタクロースの服の由来は、オランダのシンタクラースの司祭服からきています。
シンタクラースの司祭服が赤かったので、サンタクロースは赤い服を着ているイメージが定着しました。
オランダで赤い服のシンタクラースが馴染んでいたら、アメリカに移住した人々からそのまま広まったと考えるのが自然ですね。
ふくよかな体とひげは昔から
1849年に、「サンタクロースがやってきた」が出版されて、小柄でふくよかな、白いひげをはやしたおじさんがサンタクロースの姿だと印象づけられました。
さらに、1862年に週刊誌にトーマス・ナイトが描いたサンタクロースが、丸々とした顔で笑っているサンタさんなんです。
とりあえず持っている人形の顔は怖いけど、サンタさんはなんだか優しそうな笑顔です。
このイラストがサンタクロースのイメージを強くしました。
1900年代に入ると、世界中で赤い服を着たサンタクロースのイラストが定着して、どの媒体もサンタクロースは赤い服で描いています。
ソリをひくトナカイはみんな名前がある
「サンタクロースがやってきた」によると、ソリをひくトナカイは全部で8匹。
それぞれ名前があります。
- ダッシャー
- ダンサー
- プランサー
- ヴィクセン
- ダンナー
- ブリッツェン
- キューピッド
- コメット
そして、もう1匹クリスマスソングで有名な赤鼻のトナカイがいます。
「真っ赤なお鼻の トナカイさんは いつもみんなの 笑いもの」という歌詞でおなじみですよね。
「ルドルフ赤鼻のトナカイ」が出版された1939年から、ルドルフという名前のトナカイが、9匹目として加わります。
しかも、この童話の本は再発行も含めると600万部というベストセラーになったというから、驚きですよね。
世界のクリスマスはいろんなサンタさんがいる
サンタクロースの起源となったシンタクロースのオランダでは、聖ニコラオスの命日である12月6日に「シンタクロース祭」があり、プレゼントをもらう慣習があります。
さらに、12月25日のクリスマスにもプレゼントがもらえて、オランダの子供たちは1年に2回もクリスマスプレゼントのチャンスがあります。
その一方で、正教会派の国々では、12月6日に枕元に靴下を下げておくと、翌朝靴下にお菓子などのプレゼントが入っていますが、12月25日は聖体礼儀の日なので、プレゼントがありません。
このように、世界の国によってクリスマスのお祝いの仕方が違います。
世界各地で面白いクリスマスが目白押しなので、ご紹介します。
サンタが緑色や青い服を着ている国
イギリス・オーストラリア・ニュージーランドでは、サンタさんが緑色の服を着ています。
サンタクロースのことをファーザークリスマスという慣習があり、元々はサンタクロースと別物だったのが、混同されるようになりました。
現代では、さすがに赤い服のサンタさんも主流になってきています。
また、ロシアではサンタクロースの代わりに、ジェド・マロース(マロースおじさん)が親しまれています。
マロースおじさんは青い服を着て、孫娘を連れて、プレゼントを配ります。
1月6日までクリスマスが続く国
カトリック教徒の多い国では、1月6日までクリスマスが続きます。
特に、イタリアでは1月6日にプレゼントをもらえますが、その前日に魔女が来て、良い子にはお菓子をくれて、悪い子には石炭をくれるという伝承があります。
双子のサンタがいる国
ドイツでは、双子のサンタクロースが町をねり歩きます。
1人は紅白の衣装を着て良い子にプレゼントをくれて、もう1人は黒と茶色の衣装で悪い子にお仕置きをします。
良い子にだけプレゼントがあるだけではなく、悪い子にはお仕置きまであるのが面白いですね。
サーフィンをしながらサンタがくる国
南半球のオーストラリアは、サンタの来る季節は夏!
そのため、なんとサンタさんはサーフィンをしながらやってきます。
サングラスかけて、水着を着て、やってくるサンタさん。
日本のサンタさんとのあまりの違いに、衝撃を受けますよね。
サンタの国フィンランド
世界でたった1人本物のサンタクロースは、フィンランドのラップランドに住んでいます。
また、公式のクリスマスストリートやクリスマスマーケットなど、本物のクリスマスを味わえるのがフィンランドです。
フィンランドのクリスマスイブは、クリスマスサウナに入ったり、驚きの慣習もあります。
そんなサンタの国フィンランドのクリスマスグッズは、とっても素敵で可愛らしいです。
北欧フィンランドからきたロヴィのクリスマスグッズでお部屋を飾ると、グッとオシャレになりますね。
クリスマスに活躍する公認サンタクロースは日本にもいた!
公認サンタクロースとは、長老サンタクロースの補佐役として、クリスマス前に病身の子供達や福祉施設の子供たちのところを訪れます。
そして、毎年デンマークのコペンハーゲンで開催されている、サンタクロース会議に出席しなければなりません。
会議には、自宅からサンタクロースの姿で行くことが義務付けられています。
世界には180人の公認サンタクロースがいます。
その中で、アジア初の公認サンタクロースという日本人の公認サンタクロースが、パラダイス山元さんです。
彼は元々スバルのカーデザイナーでしたが、退職して東京パノラママンボボーイズとしてメジャーデビューしています。
実は、子育てママなら知っているであろう「おかあさんといっしょ」に出てくる「たこやきなんぼマンボ」の作曲をしています!
なんだか公認サンタクロースが、一気に身近に感じましたよね。
まとめ|サンタさんがクリスマスに来るのが待ち遠しくなった
世界には、いろいろなサンタクロースがいて、クリスマスのお祝いの仕方もそれぞれ違って面白いですね。
サンタクロースは昔から、貧しかったり、か弱い子供だったり、弱者の味方でした。
これだけ長い年月を通して、世界中に親しまれる存在になったのは、そんな彼の生き方に世界中の人々が賛同しているからだと思います。
毎年「サンタクロースがプレゼントをくれる」というただのイベントではなく、改めて「弱い人を助ける気持ちを大切にする日」にしたいですね。
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